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2017年04月26日

よくかみ、のみ込むことで健康に

3月18日に千葉市の幕張メッセ国際会議場で開かれた「朝日 健康・医療フォーラム2017」。「口腔(こうくう)機能」をテーマにしたセッションでの様子をお伝えします。

■ゆっくり味わい、全身健康 三浦宏子さん(国立保健医療科学院国際協力研究部長)

口腔(こうくう)機能には様々な機能がある。食べる機能の「摂食」と、のみ込む機能の「嚥下(えんげ)」は生存のために不可欠。話す機能も食べる機能と同じぐらい重要だ。食べる機能と話す機能は相互に関連し合っている。


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 口腔機能は、年齢と共に徐々に機能を獲得し、成人期にほぼ完成に向かっていく。そして高齢期になると、機能が落ちるという一連の流れがある。
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 ただ、年齢に応じた理想の口腔機能が獲得できない場合がある。なぜか。子どものうちはむし歯。高齢期においては、のみ込む力が落ちることで望ましい食べ方ができない可能性も出てくる。理想と現実のギャップを埋める対策が必要になる。

 歯や口腔の病気というと、むし歯や歯周病というイメージがある。だが、口腔機能が低下すると、全身の健康と深く関わるというデータがある。また、食の喜びは大変重要で、生きがいにも関わってくる。

 かむ力が落ちた時、最初に食べづらくなるのが生野菜だ口腔内照明器。野菜の摂取量とかむ力には結構関連性がある。

 食べ方については、ゆっくりかんで食べることが重要だ。早食いの人は、肥満度を示すBMI(体格指数)が高い傾向にある。やはり、食べ方というのは歯や口腔の健康だけではなく、様々なところで影響を与えていることが、ここからもわかる。

 ところが、内閣府の食育に関する意識調査によると、ゆっくりよくかんで食べていると回答した人は、2人に1人だった。特に問題になるのが30歳代の男性で約27%。女性より男性のほうが早食いの傾向がある。

 食べ方は意識することによって改善できる。明日から実践してほしい。硬いものを奥歯でかむ時、右、左、右、左、右に寄せたうえで、最後に舌の上でしっかり味わう。これを繰り返すだけで、ゆっくりかめるようになる。

 口腔機能を維持、向上させるには小児期からアプローチが必要だ。生活習慣病のように日々の生活が積み重なるような病気の場合、若い年代からアプローチしたほうがより有効に働くからだ。食べる力の育成においても、できるだけ人生の初期からのアプローチが必要になってくる。

 ■「のみ込み」鍛え、肺炎防止 戸原玄さん(東京医科歯科大高齢者歯科学分野准教授)

脳卒中やパーキンソン病の患者さんには、食べられなかったり、むせたりする人がいる歯科レンチ式。そこで、在宅の患者を訪問して、嚥下のリハビリをしている。

 のどには気管と食道、二つの管がある。むせている姿を見るだけでは危ないと思わないかもしれない。でも、X線で見ると、食べ物が気管の方に入りそうになっている。これはまずい。

 食べ物が肺に入ることを放っておくと、肺炎になってしまう。日本人の死因を多い方からみると、肺炎が伸びてきて3位になっている。65歳くらいから増え始めて、80代、90代でだいぶ増えてしまう。

 のど仏を触りながら、つばをのむと、のどが上がる感じが分かると思う。これがのむ動きだ。

 ところが、のど仏は年とともに下がる。特に男性は下がりやすい。のど仏が低いと、しっかり持ち上げなければならず、のみ込みに時間がかかる。高齢者がむせやすいのはこのためだ。

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Posted by oeney at 22:19│Comments(0)
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